2011年1月15日から25日までの東南アジアふらりの様子。

主にカンボジアにあるアンコール遺跡が見たくてお出かけ。

そしてそれ以外にもマレーシア&シンガポールに立ち寄ってきました。

シンガポール 」-2011年1月23日~25日

 

さて、怪しいfireflysという航空会社でIpohからシンガポールのチャンギ国際空港へ危なげなく到着。

 

チャンギ空港は非常に大きくてキレイな空港。世界的に見ても最も優れた空港のひとつだろうね。

空港内のディスプレイも目を引くものがあるね。でも、なぜマンモス?
空港内のディスプレイも目を引くものがあるね。でも、なぜマンモス?

シンガポールは生まれて初めて足を踏み入れたが。

 

印象としては、”日本みたい”。

 

いや、日本よりも先を行ってるかも、という風に感じた。

 

小売店の数がとにかく多く、人々は流行に敏感な感じがして、美味しい食べ物を食べて、仕事もきっちりする、そんな日本的な印象を持った。

 

街を歩いていても日本のものがあふれているし、滞在中まるで日本に居てるかのような錯覚に何度も陥った。

ファッションのトレンドは日本を追いかけているのがわかる。
ファッションのトレンドは日本を追いかけているのがわかる。

さて、実際に滞在期間がそれほどなく大半をオーチャードという街の中心部で過ごしたので、それほど観光はしていなかったけど、今回どうしても行きたかったところ。

 

それは、マリーナに新しくできた”マリーナベイサンズ”というビルディング。

中はホテルやカジノ、コンベンションセンターやショッピングモールにもなっている複合ビル。

なんてったって、このビルの形を見たら、行きたくなるよ。

2010年の4月にオープンした東南アジア初となる高級総合リゾートビルディング。

 

3棟の巨大なビルの上にドーーーンと乗っかった大きな船。

 

55Fのビルの上にあるのはスカイパーク。宿泊者だけでなくゲストもお金を払うとその上の空中公園におジャマすることができます。

 

そして、その上からの景色がこちら。

 

じゃ~ん。

そしてこの”マリーナベイサンズ”の地上でステキなクルマを目撃したので寄っていってみた。

 

フェラーリとランボルギーニ。この2台でハーフミリオンは余裕で超えるね。
フェラーリとランボルギーニ。この2台でハーフミリオンは余裕で超えるね。

どこかの大金持ちがこのステキなクルマで乗り付けてカジノでもしてるんかなぁ~と思いきや、実はこれオプショナルツアーなんですと。

 

この夢のクルマにF1ドライバーが運転してくれる助手席に15分乗るツアー。

 

お値段は乗るだけなら$280くらいやったかな。

 

し・か・もー。乗ることだってできるんやって。

 

こんなステキすぎるクルマを運転できるツアーなら、15分乗って二人でおよそ$700くらいやったかな。

 

ひぇ~高いっけど、払う価値あるぅーーーー!

 

乗りたい。乗りたい。乗りたい。でも今回はやめといた。次回の滞在で絶対乗るぞ。

 

もし、マリーナベイサンズを知らなかった人はインターネットで是非検索してみて、シンガポールを訪れる際は必ず立ち寄ってみて。これは見る価値あり。

 

斬新すぎるデザインのビルにびっくりするはず。

 

 

さてさて、あっという間にシンガポールでの滞在は終わり、全ての旅程が無事終わりを迎えることになりました。

短すぎてほとんど一定の場所にとどまっていたけど、とてもボクはシンガポールが気に入った。

 

中華系のヒトたちが70%くらいを占めるこの国独特の英語、いわゆる”シングリッシュ”に馴染むにはもう少し時間が必要だったけど、コミュニケーションも問題なく取れてたし、何かが必要ならスグにどこかに移動すればそこにモノはあるし、動くにも電車のアクセスが島内を網羅してくれてるからあっという間に安くいけるし、日本のレストランがたくさん出店してくれてるお陰で、美味しい日本の食べ物がたくさん食べれたし、総合的に大満足。

 

また東南アジア旅行の際は必ずトランジットで立ち寄る国やし、何度も行きたいと思えた。

シンガポール、サンキュー、ラー♪

あはは。

Truely Asia マレーシア 」-2011年1月20日~23日

 

カンボジアSiem Reapでアンコール遺跡を大満喫した後、空路にてマレーシアの首都であるクアラルンプールへと飛んだ。

 

ボク自身、4度目?のマレーシア上陸。

この国独特のゆったりとした時間の流れと、ゆるい感じ、そして人がとても好きだ。

オーストラリアとはまた一味違うスローな生活がそこにはあるんだ。

 

近代的なビルディングが立ち並ぶクアラルンプールは世界的なビジネス街。

一方タイの国境に近い北へ上れば、ペナン島たランカウイ島などの島もあって、何もすることのない一日を楽しむには最適な場所で、大学生の頃、一日中よく足を運んでは、ビーチに寝転がり将来の自分の姿を思い描いたりしたもんだ。なつかしい特別な思い出がたくさんあるこの国へ訪れたのは、大学3年生の就職活動を始める前以来、およそ7年ぶり。

KLのトレードマークであるペトロナスツインタワー。
KLのトレードマークであるペトロナスツインタワー。

クアラルンプールは大都会。

中心部は大きなショッピングモールが立ち並び、モノレールとビルが交差して、高級な輸入車がたっくさん走ってる人混みだらけの街。

そしてショッピングセンターにいって驚いたことがありまーす。

ISETAN(伊勢丹)があるんだけれども、そこのいわゆるデパ地下にいって日系のスーパーをのぞいてきました。

 

ケアンズ住んでる人が見たら、おったまげるよこりゃ。

 

「まるっきり日本やーん!」…て。

なんかね、ここまで物が揃っているのを見ると、すごいなぁーすごいなぁーという思いから、歪んだキモチになって、感情が転じて今度はね、ケアンズの物の無さに対するいら立ちにも似た感情が湧きあがってくるのだな。

 

なんでケアンズにはないねん。なんやねんケアンズ…って。

 

でも基本ケアンズ大好き人間やで。

でもあれば嬉しいものはあれば嬉しいやん。

そういう意味ね。

 

そしてもう一度夜のペトロナスツインタワーをながめてこの日はおやすみ。

これがめっちゃキレイなんだわ。

美しいツインタワー。何度も見上げてしまうし、ため息がでるくらいの迫力。ここまでいくと芸術やね。
美しいツインタワー。何度も見上げてしまうし、ため息がでるくらいの迫力。ここまでいくと芸術やね。

そして翌朝、KLからバスで4時間西海岸を目指してひた走る。

 

おそらく多くの人がその島の名前も知らないやろうけど、目指したのは”パンコール島”。

 

目的は水平線に沈む夕日を見に。

地図で言うとマレーシアの左側、アンダマン海に浮かぶ筋雲の美しさと、そこに沈みゆく夕陽を一度見た人はその壮大さを忘れることができないだろう。

 

ボクも例外なく、大学3年生の時に見たあの景色を再び見たくて、西海岸を訪れた。

せっかくなら自分が行ったことのない島をDiscoverしたくって、パンコール島を選んだ。

深呼吸して、なにも考えずに、波の音を聞きながらただ目の前の景色を眺めるだけの時間。
深呼吸して、なにも考えずに、波の音を聞きながらただ目の前の景色を眺めるだけの時間。
ホントは真っ暗なのね。シャッターを長く開けてるから明るいけど。夜の静かなビーチで見る満点の星空のキレイさに絶句でした。
ホントは真っ暗なのね。シャッターを長く開けてるから明るいけど。夜の静かなビーチで見る満点の星空のキレイさに絶句でした。

パンコール島ですごした1日で、日頃の自分のココロの内部に取り付いている余分なモノはキレイにサッパリ洗い流された感じでした。

 

イヤなことも含めてそれが生きるってこと。

自分に余裕がない時は、こんな当たり前なことでさえ肯定できない自分が居る時もあるけど、もうココロの充電完了。

 

「よしっ。今回もいいホリデーを過ごせている。また仕事がんばろう。」

 

パンコール島に居る間に、ココロはリセットされて、キモチのベクトルは完全にまた前向きになった。

 

ありがとう。パンコール島。

 

そして駆け足日程のマレーシアともここでさよなら。近くのIpoh(イポー)という小さな国際空港から、前日にブッキングした謎の航空会社”fireflys”で、一路シンガポールへ。

割とキレイな飛行機だった。機内で出てきたピーナツがとても不味かったことが印象的。
割とキレイな飛行機だった。機内で出てきたピーナツがとても不味かったことが印象的。

さて、あとはシンガポールでの滞在を残すのみ。

 

まだ、続きまーす。

アンコール遺跡 」 -2011年1月16日~20日

 

ケアンズを1月15日正午に飛び立ち、ダーウィンを経由して、ジェットスターお決まりのDelayにより予定の21時に大幅な遅れをとって、日付が変わる1月16日の0時にシンガポールのチャンギ空港に到着。

 

この空港は乗り入れるエアラインの数、設備なども世界トップクラスの素晴らしい空港。

出発は16日早朝の6時だったので、空港内で一夜を過ごした。

 

カンボジアのほぼ中央に位置するアンコール遺跡のある街、Siem Reapまでは、空路でおよそシンガポールから2時間。ジェットスターアジアが連れていってくれた。

 

到着したその日の朝からトゥクトゥクをチャーターして早速遺跡巡り。

写真を全部載せることができないので、印象に残った遺跡だけをココではご紹介。

そもそも、このアンコール遺跡、どんなところかと言うと…

 

12世紀から13世紀にかけて全盛をむかえたクメール王朝だったが、衰退してしまい、いつしか人々の記憶から消えていってしまった。しかし忘れられていたこの寺院や建築物などは深いジャングルの中で生き続けていたのであーる。

 

その後、今からわずか150年ほど前、1860年頃にフランス人植物学者によりこのアンコール遺跡が発見されて以来、一躍注目を浴び遺跡発掘および調査・修復が行われている今日。

 

1992年にはユネスコの世界遺産に登録され、各国の援助により修復が行われているんです。

 

注目すべき点はたくさんあるけれど、クメール王朝の建造物独特のレリーフと呼ばれる彫りこみ作業による芸術品の数々は見ていてため息が出るばかり。保存状態がとてもよいものもある。

 

中でもアンコール・ワットの壁画やその寺院の規模、映画『トゥームレイダー』の撮影地にもなったことで知られているタ・プローム寺院などは印象的だった。そのほかにも個人的にはアンコール・トムのバイヨンの四面仏像やタ・ケウなどにも惹かれたかなぁ。

 

いくつかの寺院や遺跡において、こんな看板が見られた。

日本の指導の元で修復作業中ですよ~という看板。なんだか嬉しいな。
日本の指導の元で修復作業中ですよ~という看板。なんだか嬉しいな。

遺跡や寺院たちの間の移動はバイクで小さな小屋を運んで走るような”トゥクトゥク”をチャーター。

朝から夕陽が沈むまでの丸一日を共に行動してもらって、USドルで14㌦という価格。

 

例えば途中でトイレ休憩に行きたいとか、自分独自のルートで遺跡を巡りたい場合もアレンジしてくれるし、ランチをするところも寄ってくれたりと、細かな動きができるので大正解だった。

 

今回のアンコール遺跡滞在中、最初に空港にお迎えにきてくれたPisethくんというボクと同じ歳のドライバーにずっとついてもらった。

ピセス君は4歳の男の子がいるんだって。がんばれパパ。
ピセス君は4歳の男の子がいるんだって。がんばれパパ。

ピセス君に教えてもらった話で印象に残ったことがある。

 

ここSiem Reapには世界中から多くの観光客がアンコール遺跡を見るために訪れる。

 

地元の雇用にもつながるしホテルやレストランや小売店なども賑わい、街も潤うと信じていたボク。

 

でもどうやら現実問題はずいぶん難しく、心苦しい。

 

世界遺産に指定されてから”アプサラ機構”という団体によりこのSiem Reapという街は道路整備や建築物規制が敷かれ、遺産に指定されている遺跡や寺院の修復作業なども行われている。ここには雇用も生まれるし明るい材料ではあるが。

 

一方切実なのはトゥクトゥクやタクシーなどのドライバー。世界遺産エリアには電気自動車などが将来的に整備され遺跡内などには一般の自動車やトゥクトゥクなどの立ち入りは許されなくなるらしい。環境に配慮した”アプサラ機構”の目指す街づくりには賛同できるが、こういった運び屋の仕事をしている人たちにとっては仕事がなくなるという大変な事態なのだ。

 

多くの中国人が日本人がヨーロッパ人が観光にやってきます。

が、しかし。多くの観光客を受け入れるのはそれぞれの国から来ている旅行会社。お金がある彼らはオフィスをたて、バスをたくさん走らせ、ほとんどの観光客を同時に一斉に遺跡や寺院にツアーという形で案内します。

 

個人旅行をしている旅人だけが実際には彼らにとってのお客さんなのです。ただでさえ、あまり稼げていない現状なのに、将来的には更に悪い方向へと進んでいきそうな事態。

 

カンボジアの人はクメール語を話す。ほとんどの人は英語を話せないが、少しだけでも話せたりするとこうしてドライバーになっても仕事ができるし、流暢な英語やその他の言語を話せる人材はホテルや旅行会社で高いポジションを与えられる。

 

でも多くの人が勉強をしたいという意欲を持ちながら経済的な問題を抱えて勉強することができていないようだ。

 

日本だけでなく昨今世界で言われている”格差社会”などというよりも、やはりまだまだ発展途上準備国という感じ。誰もが学びの機会を与えてもらえるわけではないようだ。

 

Piseth君は将来どうするんだろうか…と、一晩真剣に悩んだ。

いわばボクには関係のないことだけど、同じ28歳なのにこれだけおかれている状況が違うということに複雑な心境を持たずには居られなかった。

 

がんばってもらいたい。

 

 

がんばれ、トゥクトゥクドライバーたち。

負けるなトゥクトゥクドライバーたち。

 

ついでにもう一人、ご紹介。

ステイしたホテルに勤めていた18歳のMinea君。

 

彼は日本語を勉強中。ホテル内で顔を合わす度につたない日本語で、

 

「コンニチハ。オ元気デスカ?イッテラッシャイ。」とかね。

 

彼は朝の6時~10時学校で日本語を勉強している。そして日中から夜遅くまでホテルで働いている。おそらく学費を自分で賄ったり、家にお金を入れたりしているのだろう。とても勤勉で朗らかな青年。

 

ただし見た目はティーンエイジャーには見えないが笑。

Minea君。30歳でもイケる顔してるが、声は高くてとても心優しい青年。
Minea君。30歳でもイケる顔してるが、声は高くてとても心優しい青年。

ちょっと街の様子の写真と、カンポンと呼ばれる昔からの集落を訪れた際の写真。

 

連れていってもらったのはトレンサップ湖に面した貧しい漁村の様子を見るツアー。

地元の子どもが舵を握り、まるで映画”ウォーターワールド”さながらの水上生活の様子を見てとても驚いた。

 

電話もテレビなどの電気もなく、文明とは程遠いこんな生活環境が今の世の中にあるなんて、同じ地球に住んでいるとは思えなかった。

これだけの文章と写真で4泊5日のカンボジアアンコール遺跡を伝えれるワケがないけども、またフォトギャラリーにまとめて写真近日中にUPします。

 

そして、最後はサンセットベスト3の写真。

地平線の遥か彼方に沈みゆくキレイな夕陽を見ていると心がとても安らいだ。

 

日頃の生活、割とリラックスしてストレスフリーに近い状態で暮らしているが、なかなか夕陽や夕焼けを見るために時間を設けることなどしないし、とても心が洗われた。

 

最後に写真3枚載せまーす。

プノン・バケンからの夕陽。目下には田園風景だけでただ大地が続いている様子が美しかった。
プノン・バケンからの夕陽。目下には田園風景だけでただ大地が続いている様子が美しかった。
アンコール・ワットの堀の水面に写る2つの夕陽。トゥクトゥクからパシャリ。
アンコール・ワットの堀の水面に写る2つの夕陽。トゥクトゥクからパシャリ。
小高い丘の上にあるプレ・ループ寺院の頂から。
小高い丘の上にあるプレ・ループ寺院の頂から。

余分なモノがなんにもないカンボジア。

 

キレイな景色をしっかり脳裏に焼き付けて帰ってきたよ。ケアンズとはまた違う魅力的な場所でした。

 

ありがとうカンボジア、シェムリアップ。

ありがとう、アンコール遺跡。