日記帳

テーマなし。とにかく日常のいろんな出来事を記しちゃうわけ。

これには大反対」-2009年2月27日

突然ですが、”デング熱”という病気を知っていますか?
 
デング熱はアジアや太平洋諸島など、熱帯・亜熱帯地域によく見られ感染病です。
世界中で年間約1億人の患者が発生していると推測されています。
 
ウィルスを保有している”蚊”に刺されることで、感染します。
 
予防接種や予防薬などは存在せず、また特効薬などは未だになく、約1週間ほどの潜伏期を経て突然の発熱で始まります。
およそ熱は38℃~40℃で、5日前後持続し、激しい頭痛・関節痛・筋肉痛・発疹を伴います。
その間は、カラダのもつ抵抗力や治癒力に任せ、ただただ辛抱するだけです。
 
しかーし、軽症で済む場合が多く死に至るケースは「1%以内」と言われています。
 
こんな厄介な感染症が、今ケアンズで大流行しています。

 
2月25日の段階で、ケアンズでのデング熱の感染者は340名だそうです。
ケアンズ近郊や以北のFar North QLDエリアでは、過去50年間で最悪の感染率です。
 
蚊を媒介とする病気だけになかなか防ぎようがないけれど、各自が自宅や職場などにおいて、「蚊の発生」を防ぐ工夫が必要とされている。
ボクの友達でも数人がデング熱にやられて苦しんでいるのを見ているので、恐いです。
 
 
 
 
 
さぁ、もうひとつの話題です。
添付写真は過日のケアンズ・ポストの一面に出たものです。
実際の写真+CGイメージがプリントされたものです。
 
 
ケアンズにはエスプラネードという海沿いのストリートがあります。
そこにはエスプラネード・パークという、みんながくるろげる、安らげることを目的に作られた無料開放プールのラグーンや、憩いの空間があります。
 
 
旅行者や地元の人はいつも芝生の上に寝転び、読書をしたりBBQをしたり、プールに入って海を眺めたり、とそれぞれのリラックスの時間を過ごしているこの場所です。
 
 
ここに、けしからんことに、こんな大きな観覧車を作ってみようという馬鹿げた構想が浮上しています。
 
もちろん、市民は大反対。
 
ボクも大反対。
 
誰が乗るねん、て感じ。
 
緑の溢れる公園に、こんな鉄の塊を置いて、観覧車でグルっと上までいっても、海しか見えへんし。
 
海見るんやったらみんな船のって見に行くし。
 
こんなバカなことを考える人はやっぱりオーストラリア人です。
 
間違いなくこのヒトは親族・友人・市民からバッシングを受けてひもじい思いをしていくでしょう。
 
ばーか。恥を知れ。
 
 
ちょっとした愚痴でした。
 
さぁ、今日も一日がんばろう♪

 

被害」-2009年2月17日

2月は豪雨による水害・被害がQLD州(クイーンズランド州)各地でありました。

 
ケアンズ市内も多くの場所で道路が封鎖されたり、床上浸水、自動車も半分くらいまで水に浸かってしまいお釈迦になった状態のものも見受けられました。また大雨による増水で、ケアンズでは最も人気のあるラフティングというスポーツアクティビティで、ツーリストの方が一名亡くなってしまうという惨事も起きてしまいました。そして一人は重体・・・
 
 
間接被害として、スーパーマーケットには洪水が起きてから数日間は食糧が隣町から配送されず、陳列棚が空っぽの状態でした。
非常用の電池、水、ろうそくなども売り切れ、非常食となる缶詰のフードも売り切れ。
まだそこまで大型のサイクロンではなかったものの、この有様・・・ケアンズに永住を考える自分としては、いい勉強になりました。
 
 
一方、VIC州(ヴィクトリア州)で起きていた山火事、QLDの大雨なら一瞬で鎮火できたハズです。
時速15kmほどの恐るべき速さで火の手が広がり、四国ほどの面積を数日間で焼失するほどの勢いでした。
亡くなられた方はおおよそ180名。行方不明者はおよそ220名。
山火事の原因は放火として、警察は依然として捜査を続けているという話です。
 
May their soul rest in peace.
亡くなられた全ての方とご家族に、ご冥福をお祈りします。
 
 
本当にオーストラリアは大きな国です。
そしてここ数日間は雨季とは思えないほどの、最高の青空がケアンズを包んでいます。

サイクロンのあと」-2009年2月4日

ケアンズ、蒸暑いデス。
以前にもお伝えしましたが、サイクロンというのは台風のおおよそ3~4倍の勢力・大きさのものです。

 
おさらいしましょか。
よくにた言葉で「台風」・「ハリケーン」・「サイクロン」というのがあります。
これらの言葉も、厳密には区別して使われるべきなんです。知ってる方も多いかと思いますが整理してみてください。

 
「台風」:主に南シナ海や北太平洋西部に発生、最大風速17.2m/秒以上→日本列島付近を襲うもの。
「ハリケーン」:北大西洋や北太平洋東部で発生、最大風速32.7m/秒以上→アメリカ大陸を襲うもの。
「サイクロン」:インド洋や南太平洋西部に発生、最大風速32.7m/秒以上→オセアニアを襲うもの。

 
そう、発生する場所によって呼び名が違うんです。勢力を見てみても台風と、
それ以外の2つのストームのチカラの差があることがわかると思います。おぉ~こわ。

ですね。

 
降雨量がとても多く、雨が降り続ける時間もとにかく長い。
ヒドイ時は1週間くらい止むことなく、ずぅーっと降り続けることも。

 
日本はまだまだ寒さ本番でしょうか?もうそろそろ窓に差し込む昼間の日差しはあったかいかな? 

あるお客さんの話」-2009年2月1日

 

 

ケアンズは雨季真っ只中。
小さなものから大きなものまでサイクロンがいらっしゃってます。
晴れたかなぁと思ったら真っ暗になり、いつになったら止むのかわからないくらいドシャ降りが続き、
太陽と一緒にシャワーのような雨が降っては蒸暑くなり…というような、雨季真っ只中です。
 
 
さて、ちょっとした話題です。
先日ナイトマーケットのお店で仕事をしてると、2人の白人の老夫婦が来店しました。
世界有数の観光地であるケアンズには、毎日世界各国津々浦々多方面より老ツーリストが訪れます。
 
 
いつもどーり話しかけました。
 
"Hello how are you tonight??"
 
 
そしたら、この老夫婦は巻舌(まきじた)英語で答えました。
 
"I'm good and enjoying myself in Cairns."と。
 
 
我々東洋人からすると、アジア諸国の人たちはおおよそどこの国の人かを認識することができます。
同じく、白人に関してもおおよそですが、アメリカからのツーリストかヨーロッパからのツーリストか、区別できます。
顔カラダのこまかな特徴を注意深く観察するだけで、英語圏の人かそうでないかもわかります。
 
 
この老夫婦は一見、中東系のキレイは目をした白人でした。
いろんなお客さんとコミュニケーションを取るので、すかさず会話を続けて尋ねてみました。
 
 
"That's good!! And where are you from,sir??"、と。
 
 
目が透きとおるようなブルーの瞳をして、商売人だと思われるようなするどい目をしたそのおじいさんはニヤっと笑って答えました。
 
"We are from Israel. And we are surviving ha-ha."、と。
 
 
イスラエルという国は、地球上においてユダヤ人が多数派の唯一の国家であることで有名。
大きさでいうなら、四国とほぼ同じくらいの国土だろうか。
こんな小さな国ではあるが、隣国シリアやヨルダンと戦争をしたり、今現在も血の流れるような争いが続いているところである。
 
 
こんな国から来たこの老夫婦。
嬉しそうにボクのリアクションを待っていたので、次に何を言おうか相当悩んだが、がんばって話を続けた。
 
 
"You still surviving!? I think you are the first guest ever to our shop from Israel. And how's everything in Israel."
 
 
 
 
そうすると、おじさんはガラガラ声で笑いながら言いました。
 
"Everything about Israel that people watching on TV is only about TENNIS.
 It'll be lasting for looooooong time from now on without any change.
 But you know what, people inside the court know real peace and they are trying to build a new nation of peace and freedom"
 
…と、こんなことを言っていたと思う。
 
 
 
テニスというのは、戦争の比喩表現だと直感的に理解した。
世界中の多くの人はイスラエルは戦争の国だとしか知らないと言う。
右から左へ砲弾が飛び交い、このままだと何も変わらぬまま過去のような争いをこれから先も繰り返していくんだとも言う。
そんな争いごとがある国ではあるけれど、日常生活には平和も存在するんだと言う。
 
そんな風に理解した。
なんだか考えさせられる、数十秒間のやり取りにだった。
そして今もボクのココロにずっしり残っている会話である。
 
 
 
いろんな国の人と話をするいい機会がボクには毎日ある。
何かを伝えようとしてる訳ではないけれど、イスラエルの人と話をした日本人の一人として情報を共有しようと思ったので、書き残しておきます。

 
日本というのは、なんと恵まれた国なんだろーな。
 
 
ただの独り言でした・・・結論なし。