おでかけ

近いところも遠いところも、計画して出かけたところを記してあるページ。

キャソワリを訪ねて」-2012年11月8日

ある晴れた日の休日、車で向かった先はケアンズから南へおよそ100km、Etty bayと呼ばれる場所。

 

目的は、近い将来おそらく見ることができなくなってしまうであろう、野生動物に会うため。

 

日本名をヒクイドリ(火喰鳥と書く)と言うこの世界で三番目に大きな飛べない鳥、別名を〝世界一危険な鳥〟とギネスブックに登録されている。森林の減少が原因で近年オーストラリアでは絶滅危惧種に指定された。

 

オーストラリア北東部をはじめ、パプワニューギニア、インドネシアなどの熱帯雨林に生息するこの鳥、QLDのこのあたりの熱帯雨林に生息している種類は〝Southeren cassowary〟。世界中に居るキャソワリを数えることは不可能だろうが、研究者のまとめたデータによると多くて5千羽、そのうちオーストラリア北東部に生息するキャソワリたちは推定で〝1500羽~2500羽〟。 豪州国内でのキャソワリの死因の7~8割が自動車による交通事故死…悲しいね。

 

この日訪れた場所では目撃情報が多くあったので期待で胸を膨らませる思いで、やってきた。

 

実に美しいビーチ、海岸線。熱帯雨林とビーチが交わる様子がなんともキレイだ。そして到着後、散策してキャソワリを探してビーチウォーク、居るかな・・・居るかな・・・と森の茂みを見てみたり、キョロキョロすること数十分。

 

その瞬間は、あきらめかけたその時に突然やってきた・・・

野生のヒクイドリがふとビーチを歩いているではないか!!!!!!!感激!


間近で見て、率直な感想。 この鳥はデカイ!カラダの幅のボリュームが予想していた以上にあり、足も太くチカラ強い印象。目もキリっとしているので威圧感もあり、正直ちょっと近くで見ているのも怖くなるほど。

一定のキョリを取りながら注意してキャソワリを数十分観察。優雅にそして堂々と歩く姿は独特。

キャソワリは普段は臆病で用心深い性格らしく、気性が荒い一面を併せ持つという。ギネスブックになぜそのように記載登録されたかは不明だけれど、太くしっかりした足の爪は3本あり、スパイクのように鋭く丈夫で刃物のようだと紹介されるほど。

 

本気で走ると時速50kmで走れる上、両足同時蹴りをすることもできるそうな。人間が素手で立ち向かったところで到底勝ち目はないだろうな。

 

こういう危険な動物として知られているということもあり、この場所にはキャソワリの特徴や、心得ておくべきポイントなる看板が書かれていた。

 

もしも森を歩いていてキャソワリに正面から出くわした場合の対処法。

 

まず、決して走らない。そして背を向けずにゆっくりと後ずさりをして進路を譲り、木などの後ろに入り込む。それでもキャソワリがアグレッシブになるようであれば、何か形のあるモノ(洋服や帽子、ペットボトルなど)を自分の前に突き出してください、とのこと。

 

できるだけ向き合いたくないよね。走る速度もキック力も勝てへんし。お~こわ。


こんな危険と言われるキャソワリちゃん、実は果物などを中心とする雑食性。木の実、果実や種子などを啄んで食すそうだが、一日におよそ5kgの食料を必要とするんだって。これを自然界の中で見つけるのは簡単なことではないらしく、がんばる時は一日でトータル20kmもの距離を歩き回るんだとか。

 

熱帯雨林のエコシステムに欠かせない動物として知られているキャソワリ、他の野生動物が食しても消化できないような毒性を示すモノでも、キャソワリたちは安全に消化する能力を備えている。また彼らが捕食し、移動しながら糞などを排出することにより、種子が芽吹き広範囲に渡って、それらの種子が散布されることになり、それが結局は熱帯雨林が維持、存続していくことに大変大きな役割を担っているという。

 

彼らのお陰で、世界遺産の熱帯雨林があるんだな。 会えたことだけでも嬉しいし、大切なことを学び得た一日になりました。自分ができることから始めていこう。自然、大事にしないとね。ありがとうキャッシー。

 

またいつか会おう、そして共にこの世界を生き続けよう。

カモノハシを訪ねて」-2012年9月28日

 

過日ある晴れたお休みの日、ピクニックセット持参で久しぶりの計画的ドライブにお出かけ。

ケアンズからクルマで1時間ちょい離れたアサートンテーブルランドへ。

ここは高原地帯でケアンズよりもかなり標高が高く、空気も涼しげ、熱帯雨林だけでなく果てしなく広がる平原も楽しむことができる。

 

まずプラっと立ち寄ったのは〝カセドラル・フィグツリー〟。

ギリーズハイウェイからティナルー湖に抜ける道にある場所だけれど、もうひとつの〝カーテンフィグツリー〟ほどの高い知名度ではないものの、見ると必ずそのパワーには圧倒される、大きな大きな木。

 

Cathedral 』 というのは日本語で言うと、『大聖堂・大きな教会』を意味する。

Fig Tree 』 というのは、『イチジクの木』ということ。右の写真を見ていただければわかりやすいが、つまりこーゆーこと。木のふところに入れるのね。そして背が驚くほど高い!

大きな木の内側がまるで大聖堂みたいになっている、ということ。大自然のサグラダファミリアとでも呼べるね。

 

その後、お昼頃になり近くのイーチャム湖にて持参したお弁当を広げランチターイム。

この日は天気も最高に良くって、とても暑くみんな湖に飛びこんで遊んでいた。キモチよさげ~。

なぜかみんな背泳ぎ。
なぜかみんな背泳ぎ。

さてと、お腹も満たされたところで、ドライブをさらに続けてこの日の目的地としていた場所へ向かう。

マランダ(Malanda)と呼ばれる小さな村から南の方へおよそ10km離れたところに〝Tarzali Lake〟はある。ココに行けばなんでも野生のカモノハシが見れるというので【Special Thanx to Tomokoさん~!!!】楽しみにしていた♪

 

管理するおじさんに大人一人$5を支払い、カモノハシが生息するという池?をめちゃくちゃ北QLD訛りの英語で案内されて、「好きなだけ見てくるがいい、制限時間はなしだ。」と言われて、トコトコと奥まった池を目指して歩く。

 

カモノハシって聞いたことがある人が多いと思うけれど、改めてご紹介。

実は、彼らほ乳類なのね。でも赤ちゃんを産む時は卵。そう、つまり卵を産むことができる世界で唯一のほ乳類さん。寿命は最大で約20年、現在は個体数の減少が危惧されている状況にあるそうな。

 

暮らせる場所は実に限られておりオーストラリア東部の、高原にある淡水の河口や湖沼などだけ。

シャイな性格も手伝って水面に現れるのはわずか15秒ほど、泳ぎながらだと2分~3分潜っては水面に上がるという行動を繰り返すが、な~んにもせずにじっとしているだけだと最大で10分間くらいは水の中に潜っていることができるそうな。なのでなかなか水面から彼らの姿を確認するというのは簡単ではないってワケなのね。

 

暮らしている場所も限られているし、こういう特性があるので、オーストラリア固有の生物のくせに、オーストラリア人の80%の人が実物のカモノハシを見たことがないという正式な統計データも出ているほど、貴重な動物なんだ。

 

こんなカモノハシちゃんがケアンズに暮らしていると近くで見れるなら、やっぱり見といた方がイイでしょー!

とゆーことで、行ってきたのはこんな小さな池。

耳を澄ませば風に木々が揺れる音と野鳥の鳴き声だけ。キモチのイイ日差しを浴びながら待つこと数分。

最初の15分くらいは近くで浮き沈みして何度か姿を見せてくれた。

 

カモノハシって写真に収めるのが実に難しいのよね。精一杯がんばってこの写真。

その後1時間結局同じ場所にステイして粘ったけれど姿を見せてくれることはなかった。最初の15分で見れてラッキーだったな~。そして帰ろうと思いその場を立ち去ろうとした、まさにその瞬間。

 

水面がゆらぎおよそ10mくらいのキョリに再びカモノハシが登場!これには驚いた。

シャイな性格なのにサヨナラはちゃんと言ってくれるのね。ありがとうカモノハシ。会えてよかったよ。

 

さて、その後は〝Milla Milla Lookout〟と呼ばれる見晴らし台に行ってきた。

果てしなく広がる平原を高台から見下ろしてきた。本当にキモチのいい迫力のある景色だった。

日本に居ると地平線を眺めるってことはあんまりないカモ知れないけれど、オーストラリアに居ると時々こういう感じの地平線を拝むことができる。美しく、そして迫力のある壮大な自然を目に焼き付けて一路ケアンズに向かってドライブで帰り着くと夕暮時になっていた。

 

丸一日、大自然を満喫してリフレッシュ。また仕事がんばろうって思えた充実したお出かけでした。

Bramston Beach」-2012年7月27日

 

過日、ずいぶん前から気になっていたビーチへ行ってきた。

ケアンズから北へ行くといくつか点在するパームコーブなどの〝ノーザンビーチ〟とは正反対の南の方向へクルマを走らせ、Babindaという街を越えてしばらくすると、看板が出てくる〝ブラムストン・ビーチ〟。

 

地理から考えて、水平線から太陽があがってくるのを拝めるであろう貴重なビーチではないかと推測できるので、また暖かい季節に早起きをして朝日の写真を撮りに行く下見も兼ねて、風の強い日だったが出かけてきた。

途中、絶滅が危惧されるヒクイドリ(カソワリ)ロードサインが見えたので注意して運転したけれど、残念ながら対面することはできなかった。今度野生のヒクイドリに会いに行くツアーも決行したいなぁー。

 

さて、ケアンズを出てのんびりドライブして1時間ちょいで、到着したブラムストン・ビーチ。

ビーチの様子はケアンズ近郊のビーチの質と同じで、茶色っぽい感じの水と、茶色っぽい感じの水。

そして熱帯雨林ドーンていう感じのこじんまりした田舎ビーチ。

 

到着したこの日のこの時間帯は潮もかなり引いていて、ただ広く長く続くビーチが見えるだけだった。

ビーチサイドで凧揚げ(カイト)をしている人、クルマをつけてピクニックランチをしている人、ピピと呼ばれる貝を拾っている人など、な~んにもない田舎の風景だった。

 

キャラバンパーク(キャンプ施設)がビーチフロントに隣接しているけれど、それ以外は小さなスーパーさえも見当たらなかったものの、普通の家屋のエントランスにデッキをくっつけてやってます的なバーガーやチップスを食べれるお店が一軒あっただけ。

 

海の方を見渡すとバッチリ水平線が見れた。 朝日が昇ってくるのは見れそうな感じ。

これがわかっただけでも収穫カナ。

持っていったじゃぱにーずすたいるのお弁当を広げて、ビーチに向かうキモチのよいテーブルに陣取りお昼のひととき。

波の音と木々の揺れるのを聴きながらのんびり。

 

お腹が満たされると今度は眠気がやってきたので、ちょこっとお昼寝をして帰りました。

 

そんなに水がすごいキレイなビーチでもないし、なにかすごい魅かれるモノこそない普通のビーチだけれども、なんにもないのがケアンズらしくてよかったかな。 いつか朝日を見に行くぞ。

GALLO牧場」-2012年4月7日

 

アサートン高原のMaranda Rd.にある〝GALLO牧場〟に遊びにいってきた。

この日はお天気もよくタイキ君も乗せて一緒にドライブ。

〝GALLO Dairlyland〟は新鮮な乳製品・チョコレートなどが楽しめる大自然に囲まれた場所。

牧場内には牛さんたちが居ててタイミングがよければMilking(お乳搾り)しているところもスグそばで見学できるし、その搾りたてのフレッシュなミルクを利用したチーズやヨーグルトは絶品。牧場に隣接したカフェ&レストランではそれぞれのプロダクトをテイスティングした上でオーダーすることも可能なんだね。

ご覧のとーり数多くのチーズ。わからなかったり迷ったらテイスティングをさせてもらおう。
ご覧のとーり数多くのチーズ。わからなかったり迷ったらテイスティングをさせてもらおう。
カプチーノにスコーン、アイスコーヒーにミックスベリーヨーグルト。
カプチーノにスコーン、アイスコーヒーにミックスベリーヨーグルト。
この豚ちゃんの寝顔にはほんと癒された。キモチよさそうに寝てるんだ。
この豚ちゃんの寝顔にはほんと癒された。キモチよさそうに寝てるんだ。

あと、牧場内は動物たちがウロウロしてて、すごいのびのびと生きている。

牛さんや豚さんはケージの中に居るけれど、そこらじゅうにニワトリはとことこ歩いてるしアヒルたちも居る。

動物たちとこうして触れ合える機会もとても貴重。それでいて入場・見学は完全に無料。すばらCネ。

 

アサートン方面にドライブするなら必ず今後も立ち寄ろうと思ったステキな場所でした。

イーチャム湖とバリーン湖」-2012年2月19日

Lake Eachamでカヤックを楽しむカッポー。 最高のオフやね。
Lake Eachamでカヤックを楽しむカッポー。 最高のオフやね。

ケアンズからクルマで南西へおよそのんびりドライブだと1時間くらい。

 

ワインディングロードではキュランダレンジに負けないくらいの勾配とカーブのオンパレードの〝ギリーズハイウェイ〟を登り切ると、やがて左手に見えてくるのがレイク・バリーン。

 

そこから更にアサートン方面へ15分くらい走ると、もうひとつの湖、レイク・イーチャムにたどり着く。

 

午前中にランチボックスを持って出発する場合、ここでオススメなのはまず奥にあるレイク・イーチャムに向かい、テーブルとイスが並べられBBQファシリティもあるキレイに整備されたピクニックエリアで昼食をとるんだ。

 

イーチャム湖はほぼ真ん丸な形をした野球場よりもひとまわり大きいくらいの湖で、その湖畔をぐるりとウォーキングコースorトレッキングコースがあり、ほぼ1時間ほどで歩いてまわることができます。暑くなったらそのままバシャーンと湖に飛び込んで泳いでもイイしね。さすがにココに野生のクロコダイルちゃんは居ないから安心。

 

魚もいっぱい泳いでたし湖畔の芝生でのんびりするのもヨシ、岸から水面までエントリーしやすいようにコンクリートで固められたアクセスがあるからそこから飛び込んでもヨシ、はたまた、世界遺産の熱帯雨林に囲まれた湖のほとりでなーんにもせずただ時を過ごすってのもヨシ。

 

さて、そして一息ついたらレイク・バリーンに移動。

どちらの湖も火山の噴火によってできた穴に、長い年月を経て水が溜まりできた湖で、そこに暮らす野生動物や水中生物などにとってはもちろんのことながら、またこうして週末にリフレッシュのために訪れる人々にとっても欠かせない場所なんですね。

 

このバリーン湖に来る理由はズバリ。 美味しいスコーンと紅茶&コーヒーをいただくため。

湖の大きさはイーチャム湖よりも2倍ほど大きく、おいちースコーンやランチをいただけるカフェがあったり、湖の上を船に乗り1時間ほどかけてまわるクルーズも催行されてます。あと、〝The Twin Kauris〟って呼ばれてる樹齢1100年を超える高さ90mの巨大な2本の木を見ることもできるんだね。

え~見た限り、最少催行人数は2名です(笑)。下のおじさんが操作しながら生物や植物について解説してくれるんだ。
え~見た限り、最少催行人数は2名です(笑)。下のおじさんが操作しながら生物や植物について解説してくれるんだ。

ほんまにココのスコーンが美味しいんだ。生地がすんごいフワっとしてて柔らかくって、上にのってるクリームもオーストラリアっぽくないあっさりした感じで濃厚なストロベリージャムがまた最高にマッチしてる。

コーヒーが得意でない人は、是非〝Devonshire Tea〟でいただいてチョ。

 

この日、隣に座ってたお客さんがウクレレを持ってて、演奏しながらそして歌いながら午後のひとときを楽しんではった。これがまた最高のBGMになってくれたよ。

 

湖畔にある2Fテラス席から、目の前に広がる湖を眺める。

耳を澄ませば木々が揺れる音と、水の音、野鳥が羽ばたく音・・・、最高にぜいたくなデイオフの午後やね。

 

んまぁ、ボクはまだ毎日デイオフなんやけどね(笑)。あはは。