シンガポール&マレーシア旅行記
2011年2月1日から2週間ホリデー。ぶらりと遊びにいってきました。
「マレーシア旅行」-2011年2月3日~10日
「ペナン島」
マレーシアの北西部、タイの国境に近い島。
東洋の真珠とも呼ばれ、キレイなビーチがあったり深い熱帯雨林が島内には広がっているんです。
街の中心部にあたるジョージタウンは2008年7月に同国マラッカと共にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
18世紀後半、東インド会社がペナンを貿易拠点として発展させた背景や、イギリスの植民地時代もあったことから、その面影が今もなお強く残っており、西洋と東洋の文化が融合した独特の街並みが印象的。
ボク自身、ペナン島に訪れるのは4回目かな。
メールや手紙でずっとやり取りをしている、ラッチというマレーシア人の友達にも会えたしよかった。
大学生の時マレーシアを放浪していてよく立ち寄った。ココはとにかく食べ物がおいしい!
屋台天国と呼ばれているし、マレーシアの中でもペナンの食事の美味しさは有名だ。
何を食べても美味しいし、とにかく値段が安い。
物価は日本の3分の1以下かな。
毎晩屋台でTiger Beerを飲んでチャーハンや麺モノを食べても500円しないもん。
こういう物価が安いという理由もあり、日本人だけでなく世界中から退職をした中高年層の人々が”第二の人生”や”リタイアメント生活”をするために、ペナンに移住してきている。
最近はそういった人々のために、高層マンションや高級住宅街などが建設されるようになったんだって。
ジョージタウンにある世界遺産の建築物で、最も有名なもの。
「チョン・ファッ・ツェ・マンション」と呼ばれるもので、19世紀にジョージタウンを仕切っていた華僑の大富豪、チョン氏の邸宅で、現在はブティックホテルとして利用されているんです。
ここは当時の流行色がインディゴブルーだったことから、外壁は青に統一され、内装の様子も艶やかでとても印象的。
ペナン島からバスでKL(クアラルンプール)に移動します。
「クアラ・ルンプール」
マレーシアの首都、クアラ・ルンプールまでペナン島からバスでおよそ5~7時間。
今回はChinese New yearのラッシュに巻き込まれる最悪のタイミングでの移動だったので、かなり時間がかかってしまった。
クアラ・ルンプール(以下KL)に来るのは何回目だろう?5,6回目?
特にエキサイティングなことがある街でもなく、どちらかというと大阪や東京のような大都市でビルディングが多く、観光の見所というのはあまり存在しない場所。
東南アジアをはじめとして世界の各方面に格安のフライトがたっくさん飛んでいるので、便利だ。
ハリウッド映画「ラッシュアワー」や「007シリーズ」に登場したことでも知られる、ペトロナス・ツイン・タワーという大きな石油会社の本社が建設したビルディングは有名。
大きなチャイナタウンもあり、夜は屋台や夜店で多くの観光客がごった返す。
ボクは基本アジア屋台ではチャーハンを食べる。
なぜならハズレないからね、この料理は。ほんで安い。
この日も屋台でご飯を食べたんだけど、注文したのはワンタンミーだった。
そしたら、久々に食あたりな感じがお腹の中でしてきてー、グルグル言いだしてー、トイレを探して駆け込む。
キターーーーーー。
あたった。
んーでも、これは仕方ない。腹を下すのも含めてアジアだから。
やっぱり屋台って大部分が清潔ではないから。
使われる食器もたいてい大きなバケツに水を貯めてそこにいろんな人が使ったお皿をたくさん入れてすすいで、使いまわしてる布でサラっと拭いてその上から料理を盛るから。
マレーシアの場合、公共のお水もあまり飲まない方がいいのね。だから洗ってる水もたぶんデリケートな日本人のお腹さんにはアウトやし、いくら料理を熱しててもアウトになる時はなるのね。
しかもトイレに駆け込んだ時の話で、KLにあるようなキレイな百貨店などのトイレはまだティッシュが備え付けられてて大丈夫なんやけど、ほとんどの場所でトイレは紙がない。
この写真のトイレは中級レベル。
こういう感じで、便器の脇に水道が出てるのね。
これよりグレードが低いトイレになると、水道はなくバケツに水が貯められていてその中に柄杓(ひしゃく)みたいなのがあって、それを利用して、用を足した後キレイキレイするってワケ。
トイレットペーパーの設置する為の器具が壁から出てるのに、マレーシアはどこも紙をセットしてくれないご様子。
ほんま、ありえへんな先進国やと。
マレーシア人に ”トイレの紙様” 、おっと~ ”トイレの神様” を聴かせてやりたいくらい。うしし。
ほんで、これは当たり前の話やねんけど、マレーシアのトイレは入るのにエントリー料が取られますよってに。
だいたいどこも20セントくらい。
トイレの入口にデスクがあって入る時にその係員みたいなヤツにお金払って入るべし。
どれだけの惨事がお腹の中で起きていようとも、お金を払わなければ中に入れてもらえないっすー。
なんのためのお金やねん?って思う。そのお金集めてトイレットペーパーでも買いにいってこいって感じ。
「 マラッカ 」
KLからバスでおよそ2時間。マレー半島の西海岸に位置する小さな町。
東西貿易で栄えたマラッカ海峡に面するここマラッカは、マレーシアで最も古い場所。
つまりマレーシアという国が見つかった場所。最初にヨーロッパ人が上陸した場所なのです。
オーストラリアでいうところのクックタウンやね。わかるカナ?
このマラッカは過去にオランダやポルトガルの植民地だった時代もあり、ヨーロッパテイストとオリエンタルテイストが交わりあっていて、その街の景観が大変珍しく、ペナンと同じくして世界遺産に登録されています。
そして街を歩いていて、丘の上にあるキリスト教のチャーチへいった。
日本の小学生の社会科の教科書には必ず登場しているあの「フランシスコ・ザビエル」が訪れて布教活動の拠点とした教会。この教会の正面に立つザビエルの像に纏わるストーリーを知り驚いた。
この大理石でできた立派な像、よく見ると右手の手首から先がないことがわかるかな?
ザビエルさんは中国布教の途中で病死をしてしまいました。
そのご遺体はインドのゴアに移されるまでのあいだ数日間、ここマラッカのセントポール教会に埋められていたそうです。
ザビエルの死をローマ法王に報告する証拠として送るため、右手首が切断されました。
なんでここで証拠が必要なのか、なんで手首なのか、これはボクにもわからへんけど。
その同じ日の夕刻、激しい嵐がマラッカを襲い、教会内にある大木に落雷。
それと同時にザビエル像の右手首も粉々に砕け散ったという・・・
・・・と、こういう話。
おぉ~こわ。実話だそうです。
宗教に関して話を広げると、マレーシアは4大宗教が混在していて平和的共存している国。
同じマレーシア人でもインド系の顔をしている人も居れば、中華系の人もいるし、中東系の人もいる。
仏教・ヒンドゥー教・キリスト教・イスラム教の寺院がひとつのストリートにあるという不思議な光景をよくこの国では目にします。
ちゃんと教育を受けたマレーシア人は母国語のマレー語以外に、中国語、英語、インドネシア語など複数の言語を操る人が多く、大変勉強熱心な一面も持っていて、マレーシア人のすごいなぁと思うところ。
さて、お腹が空いて腹ごしらえをする時間になり、マラッカ名物チキンライスを食べてきましたぞ。
なんといっても有名なもの。激うまやった!めっちゃうまかった!
ランチに行列に並んでお店で食べたけど、あまりに美味しくって夜もテイクアウェーしてホテルで食べちゃったくらい、ほんまにおいしかった。
名店「和記」はお昼時になると大行列。
どれだけ並んででも食べた価値があると思わせてくれるチキンライスはまさに絶品。
柔らかい鶏肉にごま油やガーリックで味付けがなされて、横にはキューカンバーが添えられているんだ。
そしてなぜかマラッカのチキンライスのライスは丸い形をしているのが特徴。
チキンを茹でたお湯をダシにして優しい味付けをされたふかふかのご飯を丸くして盛る。
アジア各地でチキンライスはポピュラーな料理のひとつだけど、どこで食べてもご飯はお皿にドサっと盛られるだけなのに、ここマラッカのチキンライスだけはライスボールなんです。
覚えておいた方がイイっすよー。めちゃウマやから。またマレーシアに行く時はこのチキンライスだけを食べにいこ。
ほんまにそう思わせてくれる満足感のある料理でした。
翌日このマラッカから陸路バスでシンガポールとの国境ジョホール・バルを目指し、そのまま陸路でシンガポールに入国。
マレーシアはバスで移動するととても安く、いろんな路線があるし本数もいっぱい出てるから旅はしやすい国。
治安も比較的よく(KLで襲われかけたケド)、日本人に対する感情もとてもよく、気をつけるところさえしっかりすれば誰でも安全に周れると思う。
ボクのオススメの国です。
最後にマラッカの夕焼けと、朝日の写真を。
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